NEWS

POP-UP EVENT INDIGO BLUES 開催

2022-02-18




 

POP-UP EVENT INDIGO BLUES が開催されます。

GENTEMSTICK NISEKO SHOWROOM 2F GENTEM CAFE&GALLERYにて、

2/21から2/27まで行われます。

皆さま是非お越しください!

 

------------

 

GENTEMSTICK X 海千山千會
 
"藍染和紙 TT168"


 

シリーズの後発としてのTT168はワイズこそTT160と同様だが、シルエットは165classic のバランスに近い。その168は体格のあるclassicユーザーのオーダーでデザインされ2005年に真っ赤なフェラーリレッドを施され産まれ出た3本のみのプライベートモデルが元になっている。
原料であるコウゾを徳島の藍で染めた手漉き和紙をトップに敷き、樹脂をしっかり馴染ませ、グラスラミネートしたモデルをテストして来たが、しっかりとした樹脂の重みと粘りが安定性と安心感をもたらす新しい感覚のTT168となって完成した。
当初、手漉きの質感が表現出来ない事に、何らかの方法がないものか、考えあぐねていた。グラスファイバーでラッピングしないと乗り物としての性能が発揮出来ない。乗る事の出来ない板を作る意味は無いからだ。手漉き和紙の最大の特徴である荒めのコウゾが接着性に良い影響を与えるか?悪く出るか?極薄のグラスで紙の表面の特徴を失われない様にはならないものか?丸2年の試行錯誤が続いた。
分厚い樹脂の中に自然の営みを、まるで銀塩写真の様に閉じ込めた。
藍に染まった荒めのコウゾが同じものがひとつとして無い、25周年記念モデルに相応しい仕上がりとなった。

玉井太朗

 

好きな光景のひとつに明るい雲天の雪景色がある。椀型のなだらかな雪山をとり囲んだ雲が、背景のない畫のように見せてくれる。その静かな余白を愛しいと思い続けていた。手漉き和紙たにのの工房では、地元の楮(コウゾ)を晒して白くしていた。谷崎潤一郎が言う生漉きの和紙のたねが、井戸水のなかで雪溶けシャーベットのように見えた。
漉雪(したゝゆき)という言葉に魅せられ、GENTEMSTICKの美しいスノーボードにそれを閉じ込めようと考えていた。だが生漉紙は樹脂のなかに溶け去って仕舞った。正直落胆を隠せなかった。日本の美しい情景を捉えることができなかった。
しかしぼくは和紙の谷野さんや藍染の渡邉くんから気づきを与えられる。
『すべての営みには時がある』旧約聖書コヘレトの言葉。
仕事は天と地と時によると心得て、彼らはどこか淡々としている。毎年同じように大地に向きあう姿を見て、執われた気持ちを水に流すことができた。楮を収穫し外皮も残さず丸ごと徳島に送って、阿波の本藍で染めてもらった。再び埼玉に帰ってきた青い楮で大きな手漉き藍染和紙が完成した。そこには植物が生のままに存在していた。
その色は陽が伸びた四月の雪山、夕刻前に見る空のような、北国に春を告げる最初のブルーに見えた。

海千山千會 立沢木守

 

※ニセコ会場にて発表のみ。
※価格や販売時期は決まり次第お知らせいたします。

__________



 

GENTEMSTICK x UNHALFDRAWING

"ORIGINAL SWEAT SHIRTS LONG SLEEVE" INDIGO BLUES

  

  

  

  

 

Text from 立沢トオル

信念をもって生きると云うようなメッセージを、ぼくは却下する。余計なお世話だと思う。グラフィックの候補に上ることはなかった。
GENTEMSTICKの藍染和紙スノーボードに時がきて実現しそうな気配を感じた頃、広い綿畑のなかで唄いながら綿花を摘んで生きていた黒人労働者たちのイメージが頭に浮かんだ。
コウゾやタデアイといった草木や栽培に感心が深くなったこともあるかも知れない。けれどテレビやスマホから絶えず流れてくるジョージ・フロイドさん殺害事件の報道の影響なくしてそれはない。
利益追求と人が人を搾取する不条理極まりない暴力は、悲しいことに相性が良い。そのうえ人は地球からも搾取と汚染をし続けている。ぼくらが安価な綿の服を買い、気楽に棄てるのもそこに組み込まれている。谷野さんが埼玉でコウゾを植えた分で和紙を漉くのと、渡邉くんが徳島でタデアイを育て発酵させた量の藍液で染めるのとは、正反対のことが世の中の主流であり現実である。
泣きながら笑って生きなければならない社会は決して終わってはいない。

UNHALFDRAWING 立沢トオル

 

古着の服から特殊技術でポリエステル成分だけを抽出し、もう一度糸から作り直す。
正真正銘「服から服を作る」を実践したリサイクルポリエステルを使ったスウェットが出来上がった。
このようなアイテムを作るのは山で遊ぶ人間として環境を考えての行動という側面はもちろんある。
石油由来の化学繊維の生産によるCO2の排出は地球温暖化の深刻さに拍車をかけている。
しかしこのスウェットの「従来のスウエットらしくない」性格こそ僕は魅力的だと感じている。
ポリ100%なのに綿と見間違う質感、そして吸水速乾性に優れるこのスウェットは
日本の湿度の高い状況下でもオーバーヒートする不快感がなく、夏を除いた3シーズン長い期間手が伸びてしまう。
身幅が広く、着丈が短めのクラシックスタイルをベースとしている。
リブもあえて締めるデザインにしていないので新鮮な風を裾から入ってくる。
洗濯後の乾燥は2時間もすれば乾いてしまう。旅服としてのポテンシャルは相当高いと感じる。
ただ綿のものに似せているわけではない。ただ、リサイクルを謳いたいわけでもない。
このポリエステルだからこその新たな魅力がこのスウェットには、宿っている。
UNHALFDRAWING  千代田高史

 

※ ニセコ会場にて先行販売
※ 海千山千會HPにて後日発売



__________


 

海千山千會 x NALUTOTRUNKS 

阿波サーフトランクス

" GENTEMSTICKの手先"  40枚限定発売


  

  

 

ぼくは渡邉健太、山口輝陽志両氏に頼む本藍染ナルトトランクス海千山千會ヴァージョンの図柄は植物と決めている。
それは無花果の葉で淫部を隠した謂れも西洋にはあるが、藍、楮、苧、麻そして木綿と古来日本人の生活は草木と共に成り立ってきたからだ。
また陽気な南国の花やモンステラの葉でなく、五年前に作った病葉(わくらば)や三鈷の松のような異形を図柄のモティーフする訳は、海千山千會を知る人にはもうご理解いただけると思っている。
ただ今回は特別企画として異形の植物ではなく、GENTEMSTICKファウンダーでスノーサーファーの玉井太朗氏の手を図柄にした。実際彼に撮影してもらったものを図柄に書きおこしたので創作ではない。
ぼくは人の手にとても興味があるようで、とくに物を作る人の手先を見るのを好む。どんな職業にも洗練された手の動きはあるし、固有の癖もあるかも知れないが、それが人間を顕すひとつの特徴であるとも考えている。
過去ポケベルを叩いた高校生たちの親指も、また日本人の手だと思っている。
渡邉くんが生地を染めたり、輝陽志くんが裁断縫製したり、玉井くんがボードを仕上げること自体にも無論感心するが、彼らの美しい手の動きにいたく感動することがぼくは多いようだ。

海千山千會 立沢木守

 

山に、川に、海に、普段使いに、いつでもずっと履いていられるショートパンツが欲しいと常に探していた。そして僕の強い想いが友人に届き山口輝陽志を紹介してもらった。彼は徳島県鳴門市のNALUTOTRUNKS(山口縫製)で、僕が理想とする素肌に履いた時の肌触りの良さ、使っていくうちに体に馴染む仕立て過酷な使用に耐えるタフネスさを備えたサーフトランクスを縫っていた。
コットン100%で作られた柔らかいサーフトランクスは、世界中探してもあまりない。さらにナルトトランクスは裏地に吸水速乾の薄いライナーを縫い付けてあり、いつでもサラッと履けるのがポイントだ。
真夏にノーパンで履くとサイコーに気持ちが良い。素肌を包み込んでくれるような着心地は、間違いなく唯一無二と言えるだろう。
藍染には昔からの先人の知恵で虫や蛇を寄せ付けない事。着ていると擦り傷や肌荒れが直ったりと実際に薬理的効能を期待し、旅の服として活用されてきた。化繊ばかりの現在では意外であるが藍で染めた生地は山を遊ぶには最適な染技術である。またジーンズのように自然な色落ちが美しく魅力的だ。
最高の素材と縫製、アート、藍染によって出来たこのショーツは決して安くはない。しかしエージングを楽しみながら履きこなしてゆく年月を想像して考えてもらいたい。そして擦れたり穴が空いたら、ぜひ鳴門の工場に連絡をして修理を依頼してもらいたい。「よぉ~履きこみましたねぇ、コレ。」きっと笑って山口輝陽志が出迎えてくれるだろう。

海千山千會 千代田高史


※本イベントにて初公開。限定40枚縫製予定

 

__________