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カート

カートが空です

GENTEMTRIPS THE ANDES

GENTEMTRIPS THE ANDES GENTEMTRIPS
THE ANDES

チリ、アンデス山脈。むき出しの荒々しい岩肌と、地平線まで続く広大な白銀の世界。息をのむほどに雄大で、時に人を寄せ付けない厳しさを見せるこの地を旅していると、ふと太平洋を挟んだ遙か遠くの雪国─ニセコの深い森や、そこに降り積もる極上のパウダースノーの気配が重なる瞬間がある。その理由を、とある二名がチリの山から届けてくれた。

Patagoniaのアンバサダーであり、チリのマウンテンカルチャーを牽引するライダーのフェデリコ・メキス。そして、中南米をベースに活動する写真家のロドリゴ・マンズ。南米のアウトドアシーンを象徴するこの二人の人生は、玉井太朗、そしてGENTEMSTICKとの出会いによって、慣れ親しんだホームグラウンドの山々に、誰も見たことのない新たなラインを美しく刻み込み始めた。海と共に育ち、25年以上も競技をメインとしたスノーライフを過ごしてきたフェデリコにとって、スノーボードは山を攻めるという「スポーツ」だった。しかし、玉井太朗が雪山をまるで一本の波のように滑り降りる姿を目にした瞬間、彼の頭に鮮烈な衝撃が走った。心惹かれるままにGENTEMSTICKへ足を乗せた瞬間、それまで競技であったスノーボードは、地形のうねりを読み、自然の流れに身を委ね、山の本質と向き合うためのものへと変貌を遂げ、第3の目が開眼した瞬間だった。フェデリコは、今まで見ていた険しいアンデスの景色を、今はまるで愛する海の波を見るかのように優しく見つめていた。

彼の滑りをファインダー越しに追い続ける写真家のロドリゴもまた、玉井の「写真家・アスリート・職人」としての生き方に惹かれ、その思想に強く共鳴した一人だ。長年、ストーリー性のあるビジュアル表現を追求してきた彼にとって、アンデスの山中でGENTEMSTICKを撮影することは、単なるアクションの記録ではない。「流れるように滑り、自然を尊重する」という、水の循環から始まるフィロソフィーを宿したあのシェイプを写し出すこと。それは、玉井がニセコで思い描いたタイムレスな精神に、南米の広大な山々の中で視覚的な命を吹き込む作業そのものなのだ。彼のレンズを通じて、日本で生まれた哲学は、地球の反対側にある険しい峰々に見事なまでに溶け込んでいく瞬間をとらえることができた。

「今シーズンは山のコンディションもあり、当初の期待に十分応えられるような活動ができなかった」そう語る二人だったが、アンデスの厳しい冬をサバイブしたその目には、悲壮感など微塵もない。むしろ、山へと向く大きな志が彼らの胸に宿っていた。日本という、強いものづくりの文化が根付く地の一滴の雫から始まったGENTEMSTICKのフィロソフィー。それは太平洋を渡り、チリの熱きリーダーたちの血肉となって、アンデスの深い雪の中に確かなフィロソフィーの根を張り始めている。


彼らの旅は、まだ始まったばかりにすぎない。

Photo by Rodrigo Manns

Text by GENTEMSTICK

Release Date 2026.06.12