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FREERIDE WORLD QUALIFIER in NEW ZEALAND

FREERIDE WORLD QUALIFIER
in NEW ZEALAND
FREERIDE WORLD QUALIFIER
in NEW ZEALAND

Freeride World Tour(FWT)は、自然のままの雪山を舞台に、ライン選びやテクニック、スタイルを競う世界最高峰のフリーライド大会。その予選にあたるのが Freeride World Qualifier(FWQ)となる。


今シーズン、玉井天満はニュージーランドのThe RemarkablesでおこなわれたFWQの4スターと2スターの2戦に参戦。ジュニアカテゴリーを卒業し、初めて世界の予選シリーズに挑むことになった。

FWQへの参戦を天満が振り返る。

「昨シーズンでジュニアカテゴリーが終了し、年齢的にFWQへの出場が可能になったことが参戦の理由です。ジュニアとのレベルの違い、そして自分が世界の舞台でどこまで通用するのかを確かめたいという思いから、今回の挑戦を決意しました」


FWQはジュニアとは次元の異なる舞台だ。雪質や斜面は刻一刻と変化し、長時間の待機も体力を削る。予測不能な環境のなか、評価の決め手は、どのラインを選び、どう表現するか。


「ライン選びの難しさと、滑りのスムーズさが大きな鍵になることを改めて感じました。流れの中にジャンプを組み込むことで評価が上がりやすいという点も。大会中は選手同士で斜面状況を共有し、滑り終わった後には互いを称え合うなど、とても良い雰囲気で学びが多かったです。その中で観客から自分の滑りを賞賛されたことも大きな喜びになりました」

初戦となった4スターでは3位入賞。限られたセクションの中で、天満はあえてメインシュートを選び、持ち味のスムーズでスピード感のあるラインを披露した。その確実な滑りが、次戦での攻めへとつながっていく。


続く2スターでは、硬く荒れた斜面に挑み、大会最大のクリフジャンプやバックフリップを成功させた。終盤での転倒により減点となったが、その果敢な滑りは観客を大いに沸かせた。

「FWQの参加者を見ていると、足のサイズや自身のスタイルにボードが合っていない選手が多く見られるように思います。自分が普段使用している『INDY POOLDECK』も、大会のハードでガリガリなコンディションではパワー不足を感じ、少し短いと感じる部分がありました。しかし、1540mmという長さだけでなく、『接雪面』『接雪長』『有効エッジ』といった数値を重視してきた結果、この短い板がむしろ取り扱いを楽にしているという発見もありました」


GENTEMSTICKは競技のためにボードを作っているわけではない。だが、競技の場に立つことでこそ得られるフィードバックがあるのも事実だ。雪質や斜面の急激な変化、極限の緊張感の中での滑りは、日常のフリーライディングだけでは経験できない。


そうした気づきは、確実に山岳地帯でのタイトな滑りに大きなアドバンテージとなる。競技を目的としない私たちにとっても、そこから得られるフィードバックは次のボード開発へとつながっていく。

Photo & Text by GENTEMSTICK

Release Date 2025.09.19